「葛飾区でマイホームや賃貸を探しているけれど、ハザードマップを見るとほぼ全域が浸水エリアになっていて不安……」

ネットでそんな声をよく見かけます。

確かに、葛飾区は荒川や江戸川に挟まれているため、ハザードマップ上では広範囲で浸水リスクが指摘されています。しかし、「ハザードマップが赤い=住んではいけない危険な街」というわけではありません。

実際、葛飾区は非常に暮らしやすく、防災体制が極めて整っている街でもあります。今回は、不動産のプロの視点から、「なぜ葛飾区は安心して暮らせるのか」、その理由と失敗しない物件選びのコツを分かりやすく解説します。

理由1:突発的な災害とは違う!「予測と避難の時間」が十分に確保できる

水害(河川の氾濫)と地震の最大の違いは、「事前に予測ができるかどうか」です。

大雨による河川の氾濫は、突然起こるものではありません。上流での降雨量やダムの放流状況などから、半日から2日ほど前にはリスクを予測することができます

  • 避難の猶予がある: 台風や大雨の接近は事前にわかるため、「いざとなったら安全なエリアへ移動する」「実家やホテルに一時避難する(縁故避難)」といった行動が計画的に取れます。
  • 行政の迅速な情報発信: 葛飾区では、警戒レベルに応じた避難情報を非常に早い段階で発令するシステムが構築されています。

「突然被災して逃げ遅れる」という事態は、日頃の備えと事前の情報チェックで極めて低く抑えることができるのです。

理由2:葛飾区の防災対策は「超」先進的

低地であることを区自体が強く自覚しているからこそ、葛飾区の防災・避難計画は23区内でもトップクラスに整備されています。

  • 「逃げどきマップ(マイ・タイムライン)」の普及: 区民一人ひとりが「いつ・どこへ・どうやって避難するか」を事前に決めておくための取り組みを区が主導しています。
  • 洪水緊急避難建物の指定: 万が一逃げ遅れた場合に備え、区内の頑丈なマンションや公共施設が「一時的に高所に避難できる場所」として多数指定されています。
  • 強固なインフラ整備: 巨大な堤防や排水機場、調節池などの整備が日々進められており、近年の大雨でもその機能を発揮しています。

区全体で「もしも」を想定した仕組みが機能しているため、いたずらに恐れる必要はありません。

防災力を最大化する!葛飾区での「賢い物件選び」のコツ

ハザードマップを理解した上で、以下のポイントを意識して物件を選べば、葛飾区での暮らしは一気に安全で快適なものになります。

① 「2階以上」または「マンション」を選ぶ

万が一の浸水時でも、自分の住戸が水に浸からなければ大切な資産や生活を守ることができます(「垂直避難」や「在宅避難」が可能になります)。

  • 一戸建てなら 3階建て
  • マンションなら 2階以上(できれば3階以上)

これだけで、水害時の直接的な被害リスクは劇的に下がります。

② 「RC造(鉄筋コンクリート造)」のマンションを検討する

RC造のマンションは、木造住宅に比べて強度・耐久性が圧倒的に高く、水害や地震に対して非常に強い構造です。万が一周囲が浸水しても、建物自体の安全性は保たれます。

③ 「受変電設備(キュービクル)」の位置を確認する

マンションを探す際は、共用部の電気設備がどこにあるかもポイントです。屋上や2階以上に設置されているマンションであれば、1階が浸水しても建物全体が停電するリスクを回避できます。

まとめ:正しく備えれば、葛飾区は「コスパ最強」の住みやすい街

葛飾区は、都心へのアクセスの良さ、家賃や物件価格のリーズナブルさ、そして人情味あふれる下町の暮らしやすさが揃った素晴らしいエリアです。

ハザードマップの情報を「住まない理由」にするのではなく、「どう備えて賢く住むか」の道標として活用しましょう。

「このエリアの具体的な水害リスクは?」「避難しやすい構造のマンションはどれ?」など、気になることがあれば、地元の防災事情に詳しい私たちにいつでもお気軽にご相談ください。お客様の安心な住まい探しを全力でサポートいたします!